3D記憶パズルゲーム「マトボックス」
「マトボックス」は記憶力、空間認識能力が問われる3Dパズルゲームだ。キューブ状に並ぶモンスター「マト」の中から「リーダー」を見つけ出すのが目的である。「マト」たちは次々と配置を変え、こちらを混乱させてくるため、惑わされず、すべての「リーダー」を倒す必要がある。
インターネット上で無料配信しており、Windowsでプレイが可能である。
ダウンロードは下のリンクから(フリーゲーム投稿サイト「ふりーむ!」に飛びます)
脳トレ要素の大きい3Dパズル、できないときは魔法を活用しよう
ゲームはターンを繰り返すことで進行していく。ターンの最初に目標となる「リーダー」の位置を含めたすべての敵の場所が開示されるので、頑張って記憶する。スタートボタンを押すと、ゲーム開始となり「マト」たちはルービックキューブのように動き出す。一定回数動いた後、プレイヤーは攻撃するブロックを選択して破壊する。一定の攻撃回数が終わってもすべての「リーダー」を倒しせていない場合には、「マト」たちの反撃によりプレイヤーのHPが減少する。以上が1ターンの流れである。HPがなくなる前にすべての「リーダー」を倒し切ればステージクリアだ。
減少したHPは緑色の「キューリー」を倒すことで回復することができる。わからなくなっても当てずっぽうで敵を倒して次のターンまで耐えることもあるので、最後まであがいてみよう。
「リーダー」の場所を追いかけるのが難しいという方には「魔法」というお助け要素が用意されている。例えば、「グンキーマ」を使えばブロック1つに印をつけることが可能になる。これを用いることで確実に「リーダー」を倒すことが可能になる。魔法は「マト」たちが動き出す前に用いるものと動き終わった後に用いるものがあり、「攻撃回数を増やす」や「HPを回復する」といった様々な効果をもつものが存在する。
当然、このような強力な魔法には制限があり、プレイヤーのMPが足りない状態では使用することができない。MPを回復するには「マジナス」というナスをモチーフにした敵を倒す必要がある。MPが0になり魔法が使えなくなる前に「マジナス」を倒してMPを補給しよう。
プレイスタイルにより変化するスコアボーナスでハイスコアを目指そう
ステージをクリアすると、リザルト画面が表示される。そこにはプレイヤーのプレイスタイルに応じてボーナスが入る。例えば、「1ターンでクリア」、「魔法を使わない」などだ。ボーナスには様々な種類があるので条件を探ってハイスコアを目指すのもこのゲームの楽しみである。
どんなボーナスがあり、その中でどれを達成したかは「コレクション」で確認できる。達成条件はボーナスを取得しないと見ることができないが、名前から想像がつくものが多い。コンプリートを目指してみよう。
おまけ要素「ギャラリー」
おまけ要素として「ギャラリー」があり、こちらではキャラクターや魔法の説明を見ることができる。「コレクション」のコンプリート率を上げることで新しい項目が開示される仕組みになっている。「マトボックス」の制作過程も見ることができるので、どのような歩みで現在の形にたどり着いたのか興味がある人は読んでみるといいだろう。
ゲーム情報
タイトル:「マトボックス」
ジャンル:野菜パズルゲーム
制作者:
プログラム SilCil
3Dデザイン ハネミー
2Dデザイン rest
サウンド drip
シナリオ miya
プレイ時間:1プレイ 1~10分、ストーリークリアは1時間~
プレイ人数:1人
動作環境:Windows XP/VISTA/7/8/8.1/10
2015年度広島大学大学祭で展示
「ニコニコ自作ゲームフェス2016」に参加
2016年度広島大学ゆかたまつりで展示
2016年1月30日に「ふりーむ!」にて無料配信(以下リンク)
制作者のコメント
プログラム行数13,000行の大作
ここまで読んでくださりありがとうございます。 制作者のSilCilです。 この作品は私が大学2年生の時に作成したゲームで、ゲーム制作2年目の時に作ったものになります。リリースが2016年1月ですから、もう4年前のゲームになります。Webサイトが新しく変わり、文量を気にせずに書けるようになったこともあり、せっかくだから書いてみました。
以下、毒にも薬にもならない思い出話が続きます。思い出したら手が止まらなかったんです。許してください。
プログラミングを書き始めて2年目になり、クラス継承やC#のラムダ式、LINQを駆使して夢中でコーディングしたのを今でも覚えています。大学祭の前夜に「みんなにやってもらうならランキング機能ほしいよねっ!」と当時のサークルメンバーから言われて徹夜で実装したり、3Dモデルのポリゴン数が多くて動作が重くなり、フレームレートが10を切った(しかも、当初プロファイリングとか知らなくて原因がわからず、とりあえず処理に時間かかりそうなコードを手あたり次第修正していた)のもいい思い出です。誰かが言った「現実の時間とリンクさせて朝、昼、夜でタイトルの風景とか変わるのもいいよね」というものまで含めていろいろ実装していたら、最終的にプログラムが10,000行を超えた大作です。
本作品は仲間たちと協力して作った最初のゲームです。イラスト、3D、音楽、シナリオ担当の5人で制作しました。これまでの1人での制作とは異なり、予定の調整や仕事の依頼など、大変なことも多かったのですが、完成したときの達成感は他では決して味わうことのできない素晴らしいものでした。思わず涙が出てくるくらいまで感動したのはその時が初めてです。今にして思えば、あれが私にとってのゲーム制作に魅入られた瞬間だったのだと思います。そんな思い入れのあるゲームですから、楽しんでいただけたら天にも昇るくらいうれしいです。
大学祭展示後はブラッシュアップしてニコニコ自作ゲームフェスに参加しました。参加にはニコニコ動画へのゲーム紹介動画の投稿が必須でしたので、画面をキャプチャして3D担当の子に動画編集してもらいました。動画のリンクを以下に貼っておきます。
3D、イラスト、音楽、シナリオやゲームデザインを担当してくださった仲間たちのおかげで、この作品は完成しました。自分一人では決して完成しなかった本作品、携わった方々に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。